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美容師の適性

 美容師の仕事は職人の仕事でありながら接客業でもあります。もちろんカットやデザインの技術があってこその美容師ですが、顧客を獲得するためにはトークや客あしらいなどの接客術が重要になってきます。カウンセリングを行っても拙いコミュニケーション能力では、客の希望を的確に捉えることも、こちらの意図を伝えることもできません。

幅広い話題を身につけること、逆に会話を好まない相手の場合はそっとしておくなど、客に快適な一時を過ごしてもらうための細やかな気遣いが必要です。固定客をつかむには一人一人の好みや髪質を把握し、節目には手紙やメールで連絡をとるなど、こまめな顧客管理・営業努力が欠かせません。

 一般に美容師といえばスタイリストを指しますが、役割が異なれば必要な能力も異なります。たとえスタイリストとして天才的な資質を持っていたとしても、アシスタント時代を乗り越えることができなければ発揮することができません。

 多くの人が美容師に憧れこの業界に入ってきますが、残念ながら美容師の離職率は決して低くはありません。そしてその多くがアシスタント時代に自らのキャリアを閉ざしてしまいます。

 経済面の問題。
 仕事がきつい。
 手荒れがひどい。
 先が見えない(なかなか上達しない)。
 理想と現実とのギャップ(カットに携われない)。
 ・・・・・・

 美容師という職業の華やかな面しか見ていなければ、こうした下積みの時期は非常に辛い思いをするでしょう。ただしこれらの問題はスタイリストに昇格することで多少なりとも改善されます(仕事がきついのはスタイリストも同じですが)。なんでも初めからできるわけではありません。技術は練習すれば後からでもついてきます。忍耐力と体力、それと飽くなき向上心で乗り越えていくしかありません。精神論ですが。  もちろんアシスタントの仕事の適性としては、気が利くに越したことありません。



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